穀物の輸出について

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Chihiro Sato-Schuh
6時間 ·
穀物戦争】
7月17日に期限が切れる穀物合意を、ロシアが延長しなかったというので、西側諸国は一斉にロシアを非難しているらしい。ロシアが穀物合意を延長しないと、ウクライナ穀物が届かないので、アフリカの貧しい人々が飢えるというのだ。いつものことではあるけれど、これもよく情報を見てみたら、まるきり逆の話だった。西側諸国は、アフリカの人々が飢えることなど、まったくどうでもよかったのだ。穀物合意は、それとはぜんぜん別な目的があった。
穀物合意というのは、ウクライナ穀物オデッサの港から、ロシアの領海である黒海を通って輸出するのを、人道援助のためだからということで、航路を通る船の安全をロシアが保障するという合意だった。ウクライナ穀物は、アフリカの最貧国に送られるので、貧しい国の人々を飢餓から救うためだという話だった。それで黒海の航路が、人道回廊のようなものとして特別に扱われるということになったのだ。
ところで、この合意には、ロシアの穀物と肥料をアフリカに送るのを妨げている経済制裁を西側諸国が解除するということも取り決められていた。ロシアの銀行が経済制裁の対象となっていたために、ロシアの穀物を買うのに支払いができない状態だった。しかも、ロシアの穀物を積んだ船は、ヨーロッパの港で止められてしまい、アフリカへ行くことができなくなっていた。プーチン大統領は、銀行封鎖のために支払いができないのなら、最貧国に無料で提供すると言ったのだけれど、貨物船に保険がかけられないので、やはりアフリカに航行することができなかった。ロシア政府は、ロシアの穀物がアフリカに届くように、穀物合意で決めた通りに経済制裁を解除して欲しいと再三にわたって要求してきたけれど、それは一度も守られなかった。
ロシアはそれでも、一年間も穀物合意を延長し続け、ウクライナの貨物船が黒海を通るのを許可してきたのだ。一年経ったところで、ロシアはこれ以上、西側諸国が誠意を見せるのを待つのをやめ、合意を更新しなかった。それで、7月20日以降、オデッサから黒海を通る船は、戦争に関わる輸送とみなして攻撃する権利がロシアにはある、と宣言した。
ウクライナの穀倉地帯などというから、ウクライナ穀物が世界の食料生産を担っているように聞こえるけれど、実はロシアの方がアフリカに送っている穀物の量はずっと多かった。アフリカの農業は、ロシアの肥料にも頼っていたから、肥料が届かないとなると、食糧危機が起こる危険があるとも言われていた。ところが、西側諸国にとっては、そんなことはどうでもよかったのだ。穀物合意がアフリカの飢餓を救うためだなどというのは、まったくのごまかしにすぎなかったのが、このことでもよくわかる。
ともかくも、一年間ロシアはウクライナ穀物を積んだ船が、オデッサから黒海を通っていくのを、許可していた。ところで、この船はほとんどがアフリカなどへは行かず、東ヨーロッパの市場へ行っていたというのだ。東欧諸国は、ウクライナの安い穀物を大量に引き受けさせられたために、穀物の値段が下がって、国内の農家が大損害を受けた。それで、各国で農家の抗議活動が起こっていたくらいだった。
それでも、ウクライナの農家の人々を支援するためだからというようなことで、市場に引き受けさせられていたわけなのだ。ところで、このウクライナの農地というのも、実はすでにほとんどがアメリカのグローバル企業に買い取られていた。働いているのはウクライナの農家だけれども、土地も穀物も、カーギルやデュポン、モンサントなどアメリカのコンツェルンの所有だったのだ。ウクライナから輸出された穀物のうち、アフリカの最貧国に送られたのは、ほんのもうしわけほどの3%以下にすぎず、それ以外はほとんどがヨーロッパで売られていた。
ロシアは経済制裁をかけられ続けたままで、それでも2022年には、1150万トンの穀物をアフリカに送ったそうだ。ウクライナからアフリカに送られた穀物は、これに対してわずかに100万トン以下にすぎず、それ以外はすべてヨーロッパなど食糧難の問題のない豊かな国に売られたり、そこで加工されて、さらに付加価値をつけて売られていたことがわかった。
この事実を見るならば、穀物合意というのが、そもそもアフリカの飢餓を救うためでもなければ、ウクライナの農民を助けるものでもなかったことがわかる。アメリカのグローバル企業が、利益を上げるためにすぎなかったのだ。
ところで、この穀物合意には、まだ裏があった。穀物合意が交わされてから、オデッサの港では、武器庫が大々的に拡充されていたというのだ。穀物を運ぶためということで黒海の航路を確保しておいて、実は武器をウクライナに運んでいたということがわかってきた。
7月20日から黒海の人道回廊が無効になったあとで、ロシア軍がオデッサの軍事施設を爆撃しているという情報が入ってきていた。クリミア橋の爆撃に対する報復ということだったのだけれど、オデッサには戦闘用のドローンの工場などがあって、そうした施設が空爆されているというのだ。となると、穀物合意が延長されなかったということには、実はまったく別な意味があったことが見えてくる。西側が一斉にロシアを非難していたのは、ウクライナ穀物のためなどではなかったのかもしれない。オデッサから武器やその他の軍事物資を密かに送り込んでいたからだったのかもしれない。
人道援助のためにという口実は、最もドス黒い悪事を隠すためによく使われる。震災で孤児になった子供たちを助けるためにと、子供たちを連れて行った慈善事業の組織が、そのまま子供たちを人身売買に売り払っていたということがあった。戦闘地域の負傷者の救助といって、ケガ人を運び出して臓器を売っていたというおぞましい話もある。ソ連崩壊後に西側資本に腐敗させられ、経済崩壊していたウクライナは、幼児売買や臓器売買のセンターのようになっていたし、今やウクライナは、どんな悪事でもいくらでもできるような無法地帯になっているらしい。それを考えれば、一体何がすべてオデッサを通って送られていたかわからない。
穀物合意の期限が切れたことで、ロシアはオデッサの港を攻撃することが可能になったわけなのだ。一年間も、穀物の輸送のためだからということで、ロシアは領海を通って武器がオデッサに送られていくのを、知っていながら見ていたのだろうか? これでもう海路で武器が送れないということになると、ウクライナの状況は大きく変わるのかもしれない。
ロシアが穀物合意を延長しなかったことで、西側諸国は、ロシアが食糧難を使って脅しているとか、アフリカの飢餓に責任があるとか、ヨーロッパでの食料品の値上がりに責任があるとか、ありとあることでロシアを非難しているのだけれど、この非難のすべてが、実は西側グローバリストたち自身が、故意にやっていたことだったわけだ。3年半前に始まったパンデミックのときからずっとそうだったけれど、非難している当の人物が、実は非難しているまさにそのことをやっているというのは、常套手段のようだ。
攻撃は最大の防御というから、罪もない他人に自分がやったことの罪の押しつけて、非難轟々浴びせ続けるのが、罪を隠すのに一番効果的なのかもしれない。そのときに一番標的になるのは、自分の罪を暴く可能性がある人物だ。こういうことは、自分が見えなくなって、記憶や現実認識がおかしくなっている人が、本当にそう思い込んでしまうこともある。しかし、それは精神錯乱と言えるような状態だ。西側の政府やメディアが一斉に何かを非難しているとき、自分たちの罪を隠すためにわざとやっているのか、あるいは罪の意識のために認識がおかしくなっているのか、一体どっちなのかと思う。いずれにしても、ヒステリックに非難を浴びせている人がいたら、その当人がまさにその通りのことをやっている張本人かもしれないということは、まず疑った方がいいのかもしれない。


コピペ以上


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